このブログを読んでいる人は、殆どいないとは思いますが、極々稀に読んだ先輩Vespaオーナーの方達は、故障しないのが面白くなかった事と思います。
そんな、先輩Vespaオーナー期待の、僕の愛車、Vespa125ET3の初めての故障のお話です。
それは、丁度一週間前の暖かな金曜日。
野暮用が、二つあったので、暖かいと言う事もあり、愛車Vespa125ET3で出かけた時の事でした。
一つ目の用事がすんで、二つ目の場所に向かう途中、交差点でふとハンドルを見ると、ウインカー(イタリアのオートバイではブリンカーって言うらしいけど…。)が点滅していません。走行中試したら(良い子はまねをしてはいけません…。)左は作動するけど、右はだめ。
球切れかな?と思いつつ、色々想像しながら二つ目の野暮用を、気もそぞろで済ませ、本当は暖かかったので、遠回りして帰る計画を中止、一目散で帰宅したのでした。
帰宅して、先ず、点検したのはウインカースイッチ。
ここは、以前も接触不良でウインカーが暗かった事があるので。
配線の締め付けを確認して、接点を清掃して、接点復活剤を塗布してエンジンをかけてチェックします。
キックしたら一瞬エンジンがかかって、ウインカーが一回だけ点灯して、エンジン停止…。
その後、何度キックしてもエンジンがかかる兆しが全くありません。
セオリー通り、ガソリンの残量を点検して、スパークプラグを点検しようとエンジンカバーを外すと…。
なんと、プラグキャップが絵に描いたように見事に、ぽっきりと折れているではありませんか…。
「ET3は、ボディとのクリアランスが少ないので、タンデムしたり、大きなギャップを乗り越えるとボディに当たって折れる事がある。」と言う事は、一応読んで知ってはいましたが、タンデムした事無いし、僕はそんなデブじゃないし…。
でも、折れてしまったのは事実だし、元には戻らないので、先ずはどこに当たったのかを確認します。
鏡を使ってボディの内側を見てもな何かが当たった形跡はありません。
エンジンカバーの裏を見ると、明らかに何かが擦れた跡が。でも、それは、そんな前からではなさそう。塗装も剥げていないので、トラブルが起きたのは最近の様です。
取り敢えず、プラグキャップを外して、原因を探る事にします。
折れた、プラグキャップを外すと、スパークプラグのターミナルが緩んで、スパークプラグから浮いていました。
プラグキャップの中で回転して緩んだのでしょうか?
これが原因で、クリアランスが少なくなってカバーに接触したか、これが原因で、プラグキャップの向きが変わってカバーに接触して折れたようです。
折れたキャップは、NGK製。前オーナーが、信頼性を上げるために取り換えたのか折れて取り替えたのかは、知る由もありませんがオリジナルではないと思います。
折れた物は仕方が無いので、近所の二輪館で買って来たのは…。
積み重ねた信頼と安心感の、NGK製。元々装着されていた物と同等品のLZ50F-R。本当は、黄色が欲しかったのですが、どうやら赤しかないみたいなので、妥協して…。
黄色…、ヴァレの好きな色、僕の好きな色…。パワーが出そうな色…。
折れたプラグキャップを外して、プラグコードを少し切って、新しいプラグキャップを取り付けて、念のため、スパークプラグの状態を確認。
こんがりきつね色の、良好な燃焼状態を確認して、外した部品を復元。
燃料コックをオンにして、キック。一発でエンジン始動。排気音も心なしか力強くなったような気がする。
ウインカーも、力強く点滅して、無事修理完了。
それにしても、僕のVespaちゃん、初めてのメカニカルトラブル?エレクトリカルトラブル、をウインカーで、知らせてくれたみたいです。
ウインカーが、通常通り点滅していたら、野暮用の後、遠回りして、とんでもない所でエンジンが止まって悲惨な目にあった事でしょう…。
僕のVespa125ET3、ますます、愛おしさが増してくるのでした。